ブルームバーグ東京発 信用リスクを読む



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信用リスクとは

著者の経歴はデリバティブからスタートしているようです。したがってどれだけ不純な動機からこれらの金融商品が1990年前後に日本に導入されたかについては、おそらくここに書ききれないほど言いたいことがあると思われます。この信用リスクなる新しい概念についても、この著者の慧眼は、実は最後の短い結論の部分に集約されています。それは信用リスクなる概念(別な言葉で言えばイデオロギー)が、経済メディアの言葉の遊びとは別に、本当に日本の企業社会に根付くものなのかどうかについての深刻な疑念です。著者は”煽り”と”癒し”というキーワードでこの根本的な矛盾を表現しています。つまり個々の企業が、互いに独立した信用リスクの属性とその展開の軌跡をもち、その企業の運命への支配権を個々の企業が持つはずだ、いや、持っているべきだ、そしてそれが社会的な費用分担の上で、善でありかつ効率的であるに違いないという強い価値判断をもつイデオロギーに社会全体が染まったときに、初めて信用リスクなる概念が現実的に意味を持つのだという点です。つまり信用リスクなる言葉も、一つのイデオロギー偽装のための概念でしかないし、金融市場のニヒリズム性を反映したものでしかないということです。著者には、この結論の部分をさらに掘り下げた次の著作を期待します
クレジットリスクの実際を知る

コーポレートファイナンスや信用リスク(クレジットリスク)についての本は多々あるが、コーポレートファイナンスの本は海外本の訳本であったり(確かに良書ではあるが、挙げられている例を見ても海外事例でピンとこない)、信用リスクについては理論面(金融工学の面からの倒産確率の算出等)がメインで実例はあまり挙げられていない。本書はブルンバーグにおけるコラムを再編集したものであり、多少古い(2002年くらい)が非常に多くの実例を挙げてある。コラムの執筆時期は信用リスクが意識された時期のものであり、喉元過ぎればの感から信用リスクに対する意識が低くなっている現在あらためて読むことで信用リスクについてあらためて考えさせられる良書である。



日本評論社
信用リスクで読むM&A・企業再生
検証:信用リスクとM&A
信用リスク、格付、債券投資入門―ビックバン後の社債市場を展望する 金融職人技シリーズ〈No.3〉
格付けの知識 (日経文庫)
クレジット投資のすべて







         
         
         
         

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