自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)



自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)F1テクノロジーの最前線 自動車技術の最先端を行くF1マシンの秘密に迫る (サイエンス・アイ新書 42)クルマはかくして作られる―いかにして自動車の部品は設計され生産されているのか (別冊CG)CAR検(自動車文化検定)公式問題集―2級・3級全200問決定版 女性のための運転術乗りもの―鉄道・自動車・飛行機・船 (小学館の図鑑NEO)CAR検(自動車文化検定)解答&解説2級・3級全200問 第 (1)はじめてのスーパーカブカスタム?HONDA SUPER CUB 50/90 & Little Cub日産GT-Rのすべて (ニューモデル速報 (第404弾))図解雑学 自動車のしくみ (図解雑学シリーズ)


自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)
自動車絶望工場―ある季節工の手記 (講談社文庫)

ジャンル:
セールスランク:805 位
発送可能時期:通常3〜5週間以内に発送
参考価格:¥ 580 (税込)

ご購入前のご注意
当ウェブサイトはAmazonウェブサービスにより実現されております。 商品の取引契約および商品に関する情報は全てAmazon.co.jpの取り扱いとなります。

購入する

ホンモノのノンフィクション!

1970年代のトヨタ自動車工場内部を著者自身の経験のもと工員としての視点で実情が
書かれている貴重な本。

内容的は、思想的にかなり左によった感があり、企業側の考えはほぼ一切無視されている
ため、決して客観的といいえるものではない。
しかし、著者自らがトヨタに入社しているのだから、これぞホンモノのノンフィクションと
いった記述で、その説得力は圧倒的である。

現在トヨタは、自動車生産台数世界一、環境保護など世界有数の企業であるが、本書にある
ような労働による汗と涙の積み重ねであることを肝に銘じねばなるまい。

雑誌の裏表紙にトヨタ期間工の募集広告が載るたびに、今はどんな環境なのかと思いをはせ
てしう。
超名著。手に入る限りは読むべき。

内容は他の方が書いている通り、トヨタの季節労働者のお話。
半端ではない厳しい労働状況が報告されている。
心理描写が巧みであるし、生々しく、フィクションであるかのように
ノンフィクションの話が展開される。

文章の書き方も巧みであるし、本としての構成も巧み。
内容も、あの絶好調のトヨタの足元に一体何があるのかということを教えてくれる、
社会というものについて考えさせられるすばらしい本。
まだあと10年以上はその価値を保ち続けると思われる。

栄光の裏にあるもの・・・

栄光ある1兆円企業トヨタ自動車の暗黒部分を活写した潜入ルポ。
効率化重視の行き着く先を読者の眼前に展開させる。
ベルト組み立て作業=絶望作業という図式を、イヤというほど思いしる作品だ。

本作は1972年作品だが、ロボットが導入された今も基本は変わっていないという話しだ。
以前として直接部門の過労死、精神疾患、自殺は後を絶たないという。
マスコミ(五大新聞含め)はほとんど報道しない。 それはトヨタが大広告主だからだ。

人間を隷属させ徹底的に搾りとる企業というものはなにか?
なにがそこまでさせるのか?  

”これは大昔の話しさ”、ではすまない。今もなお存在する話しなのだ。
我々は月の表ばかり見ているものだという事実を知った。
若手ライターよマネしてみては

このルポが発表されたのは30年以上も前のことである。
ところが,アウトソーシングと名前を変えた非正規雇用はいまも拡大を続け,「絶望工場」の様相は深刻化する一方である。「工場」にはフリーターや外国人,低所得者層があふれ,二極化が進む根源にすらなっている。そして,それはトヨタだけに限らず,本田,キヤノン,シャープなどの超優良国際企業においても,連綿として続けられているのである。そう考えるとこのルポが社会に何らかの影響を与えたとは言い難いのかもしれない。

いまだにこの本がジャーナリズムを目指す若者の必読本に上げられるのは,鎌田慧に続くルポライターが育っていないことの現われであろう。鎌田はすばらしいルポライターであるが,もうそろそろ一線を退いてもよい年齢である。ところがいまも現役でバリバリ作品を発表している。
マネでもいいではないか。「液晶絶望工場」とか「ケータイ絶望工場」「デジカメ絶望工場」「中国絶望工場」なんか発表するような若手ライターが現れないものか。
今なお、変わらぬ構造

これは1972年にトヨタの自動車工場で働いた経験を書いた潜入ルポ。だが、それから30年以上過ぎた現代も、経済・企業の基本構造は変わっていない。だから、今読んでも古くさいとは思えないのだ。

非正規雇用である<期間工>と、現在増加の一途をたどる<派遣労働者>。企業が業績をあげる裏では、犠牲を強いられる人々もいる。

「搾取」なんて古くさい言葉は使いたくないが、ここには確かに強い者と弱い者の「格差」がある。
格差社会を考える上でも、読んでおいて損はない。



講談社
ドキュメント 屠場 (岩波新書)
あなたの知らないトヨタ―利益1兆円のもとで何がおきているのか
トヨタの闇
トヨタの労働現場―ダイナミズムとコンテクスト
フリーター漂流







         
         
         
         

[PR]動画