最高指導者の条件



新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 台湾論台湾人と日本精神(リップンチェンシン)―日本人よ胸をはりなさい (小学館文庫)台湾 ニイハオノート日本人はとても素敵だった―忘れ去られようとしている日本国という名を持っていた台湾人の心象風景 (シリーズ日本人の誇り)街道をゆく (40) (朝日文芸文庫)歩く台北 [歩くシリーズ]旅の指さし会話帳〈8〉台湾 (ここ以外のどこかへ!)最高指導者の条件反中vs.親中の台湾 (光文社新書 351)台湾―変容し躊躇するアイデンティティ (ちくま新書)


最高指導者の条件
最高指導者の条件

ジャンル:
セールスランク:22712 位
発送可能時期:通常24時間以内に発送
参考価格:¥ 1,470 (税込)

ご購入前のご注意
当ホームページはアマゾンウェブサービスにより運営されております。 商品の取引契約および商品に関する情報は全てAmazon.co.jpの取り扱いとなります。

購入する

日本の戦前の教育を肯定した指導者論

台湾の前総統の李登輝による最高指導者に求められる条件について。

指導者の立場にある人、指導者を目指している人が本書の主たる対象だとおもいます。ただし、台湾の政治・歴史にかなり割かれているため、台湾に興味がない人はつらいかもしれません。逆に台湾の政治・歴史に興味がある人は、さらに面白いとおもいます。

また、自身が学んだ日本の戦前の教育、及び、キリスト教信仰を肯定し、それらに基づいた指導者論を展開しているところが興味深いです。

私が本書だからこそ学べたことは第一に「指導者の姿勢」です。
1.信仰や死生観が最重要要件
2.カリスマに頼らない
3.組織のアイデンティティ確立の重要性

第二に、「指導者の技術」です。
1.組織を発展の過程:「初期条件と目標と戦略」
2.決断と判断の違い:判断は人の力を有効活用し、決断は自分で。
3.人事の要諦:親族・腹心の重用ではなく「人間を徹底的に調べ、冷徹な心で臨む」

指導者は能力・知識などの技術レベルの高さだけでなく、それに加え、哲学・道徳など人間力のレベルの高さが求められることが基本的な主張になっています。大物が自身の経験に基づいて書いてあるので、説得力があります。ただ、指導者論なのか自身の功績のアピールなのかよくわからないところが多かったことが若干微妙でした。

私が本書から学んだこと

1 指揮官・指導者は孤独、その孤独に耐えていくためには、信仰や信念、家族といった拠って立つべきものが必要。指導者とて人間なのである。

2 目的や目標を達成するためには回り道することも大切。最短距離=最短時間ではない。大きな事業であればあるほど迂回しなければ目的を達成することはできない。

3 改革には時間がかかることを指導者は覚悟しなければならない。改革の本質は人間にあるからだ。その際のキーとなるのは教育である。改革の理念を理解できる人材が力をつけるまでは性急な改革は避けるべきである。急げばゆがみを生じ、それが民心の混乱や流血に結びついてしまう。

※ 内容的には他のビジネス書などにも書かれていることが多いですが、李登輝元台湾総統の言葉となると説得力が増すようにおもいます。言葉とは内容もさることながら、それを発した人間によって価値が定まるようにも思えます。内容よりも李登輝氏個人に興味がある方向けの本です。
尊敬はするが・・・

李登輝元総統の最高指導者としての生き様を正直に表した著書だとおもいます。
李氏の今までの実績・経歴・考えに対しては
感服するのですが・・・この本、文字級数大きいし、行間広いし、
文章量少なすぎ。仰々しくハードカバーで出す内容なのか。

仰ってることもどこかで聞いたことのあるようなことばかり。
それが悪いことだと思いませんし、ありのままを述べたとは思うのですが
正直「こんな聖人みたいな政治家がいるのか」と自問してしまう自分は
まだ未熟なんだろうか。もっと闇の部分もあるはずだろう。
台湾大好きで、李登輝氏を尊敬しているからこそ、内容量・内容の質について
少し厳しく評価させてもらいました。
自らに対する「矜持」って?

オリンピックにぎょうざ、昨今、中国といえば、中華人民共和国ですが。
氏が来日されると奥歯に物の挟まったような報道コメント、総統といういかめしい呼名。
書店の山の中からなぜか手にしてしまった一冊でした。
読後、氏の合理的、信念の政治、人柄を垣間見たようおもいます。
辞書を調べ、読むのをしばし止めて考えを整理しながら、氏の主張に耳を傾けました。
主張内容はとてもシンプルで氏の政治姿勢がよく理解できます。
己の拠って立つところを、哲学を自らのことばで語れる人こそ“リーダー”でしょうね。
尊敬できる、りっぱな方にお会いできたとおもいます。
「財政再建」でしょうか、「生活」でしょうか。イヤ、絶対に違います。
今日、日本の課題を考える上で、最も役立つ一冊です。
指導者のみならず、広く国民が知るべき道徳

戦後の日本人は奇跡的な経済復興により物質的な豊かさを手にしました。しかし、その豊かさに酔うあまり、社会の規範が弛み、かつて培われた道徳が崩壊の一途をたどっています。自己を律しようとせず、目先の利益だけを追い求め、人生のビジョンを明確に打ち出せないのです。その根底には、「生きるとは何か」「自分とは何者か」つまり人生を哲学する過程が失われているのです。
李登輝氏が指摘しているのは、この哲学こそが教育の核心であり、広い視野と決断力を養うのに必須だということです。本書は指導者のみならず、広く国民が知るべき道徳といえるでしょう。



PHP研究所
李登輝訪日日本国へのメッセージ 完全保存版―2007旅と講演の全記録
人生の流儀
心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉
福澤諭吉 人生の言葉
すべては夜明け前から始まる―大韓民国CEO実用主義の大統領李明博の心の軌跡







         
         
         
         

[PR]動画